老化と電化製品
みんふです
冬の間実家の母は、2Fの寝室に湯たんぽをおいてねておりました。この湯たんぽを持って上り下りするのは父の役目。
結構な重さで、負担がでかいということで布団乾燥機を勧めました。
自分が買った10年前より、中敷きやホースがなくなり進化している感ありあり。これなら、両親でも使いこなせるだろうと量販店に行って実物を見せたのですが、
父:なんかいまいちわからんが、自分の作業が楽になるなら欲しい。
母:わけのわからんもので、ほんとに湯たんぽよりいいものか懐疑。
「だまされたと思って買ってみなよ。気に入らないなら私がひきとるから」と説得してようやく購入。
いくつかのモードを試して、母の気に入る設定を見極め「どや!」と布団に入ってもらうと「大層気持ちがいい。」とお気に入りの様子。よかった、よかった。
機器の設置の仕方、寝るときには布団乾燥機のスイッチを切ることなどの注意点を父に説明しました。(母は電化製品は一切タッチさせないのが可のため)
この布団乾燥機が、「布団だけ」を温めて人体には温風をかけないのだということを父に納得してもらうのに一苦労。なんせ、自分は布団が暖かいと逆に眠れないという体質で、寒いと感じている人間のために、どうして寝るときにスイッチを切らなきゃいけないのかが腑に落ちない様子。
まぁ、布団乾燥機ってネーミングもいまいちだよね。私も初めてこの製品を目にしたときは、雪国でもないのになんでこんなもんいるんだろ、干せばいいじゃんと思ってましたから。
当時の会社の先輩に「あれは冬に布団を温めるために使うんだよ。快適。」と説明されて目からうろこが落ちまくりました。
ようやく父に納得してもらい、母もかの機械を「こたつ」と呼んで愛用してもらってます。
今回のことで、老人にどんどん進化する電化製品を使いこなすのは至難の業と改めて思いました。これも布団だけでなく、多機能にいろんなものを乾かせる設定になっていますが、彼らは私が設定したモード以外は決して使うことはないでしょう。
自分の30年先を走っている彼らですから、自分も身につまされます。AI革命なんぞにはついていけないこと必至。スマホですらまだもってませんが、将来もつことになっても本来の機能の5%くらいしか使いこなせない自信あり。
そして多機能って結構つくりが繊細で壊れやすいんですよね。東京に転勤の際、奮発して買った多機能電子レンジは3年でだめになりましたが、温めるだけの電子レンジを友人から譲りうけたものは今でも現役です。88年製だから、今年で丸30年。お祝いでもしようかしらね。